この記事にはネタバレが含まれています。未読の方はご注意ください!
オーディションの応募人数の謎
考察に必要な事柄は何気ないところに隠されているものです。
プロジェクトラウストーン(※)のプロデューサーである新条がインタビューを受けるシーンで、オーディションに応募した人数が20328人であることが明らかになっています。
※作中のプロジェクト”ラウ”ストーンは誤植です。英語の綴りでは「PROJECT RAW STONE」と書き、「プロジェクト”ロー”ストーン」または「プロジェクト”ロウ”ストーン」と表記します。誤植については連載元に連絡済み。理由は不明ですが編集部の判断で修正しないそうです。本ブログでは混乱を避けるため原作表記に統一しております。

出典:原作:大鷹シン / 漫画:ホマレ『アイドラトリィ』第1巻p.37(週刊少年マガジン / 講談社)※電子書籍版
20328という数字に何か意味があるのではないかと思い、調べてみました。
結論から言うと、20328には今後の物語展開の重大なヒントが隠されていることがわかりました。
この数字をエンジェルナンバーに置き換えて考えてみましょう。
ちなみに、エンジェルナンバーとは、日常生活の中で何度も繰り返し目にする数字の並びのことで、数字の占いの一種です。
0~9のそれぞれの数字の意味は以下の通りです。
- 0:無限の可能性・リセット
始まりも終わりもない「無」の状態であり、神聖なエネルギーや無限の可能性を象徴します。リセットして自分を整え、直感に従う時期であることを示しています。 - 1:新しい始まり・思考の現実化
「第一歩」や「前進」を意味します。自分の思考が現実になりやすいため、ポジティブな意図を持つことが大切です。 - 2:信じる心・調和と協力
周囲とのバランスや協力関係を象徴します。たとえ結果がすぐに出なくても、状況が好転していることを信じて待つ忍耐が必要な時期です。 - 3:アセンデッドマスターの加護・創造性
高次の存在(アセンデッドマスター)がそばで見守っているサインです。自分の創造性や才能を信じて、自分らしく表現することを促しています。 - 4:安定・基盤づくり
天使があなたのすぐそばでサポートしており、基盤を固める時期であることを示します。地道な努力が実を結び、精神的な安定が得られる兆しです。 - 5:重大な変化・自由
人生における大きな転機や変化が訪れる前触れです。古いものを手放し、新しい自由なステージへ進む準備をしましょう。 - 6:執着を手放す・内面の調和
お金や物などの物質的な執着への警告であることが多いです。目に見えない精神的な豊かさに目を向け、内面のバランスを取り戻すよう伝えています。 - 7:正しい道・精神的成長
「今の道で正しい」という天使からの太鼓判です。努力が認められ、チャンスを掴む時期であり、スピリチュアルな目覚めも象徴します。 - 8:豊かさと繁栄・成功
経済的な豊かさや成功が訪れるサインです。これまでの努力が実り、大きなエネルギーの循環が始まることを示しています。 - 9:一つのサイクルの終わり・使命
完結や達成を意味し、一つの章が終わり、次へ進む準備が整ったことを示します。自分の才能を世の中のために使う「使命」に目覚めるタイミングでもあります。
エンジェルナンバーの定義によれば、20328は「あなたの直感とアセンデッドマスターの導きを信じて進むこと。すぐに結果が出なくても、周囲と協力して忍耐強く信念を持ち続ければ、大きな成功と豊かさがやってくる」という意味になります。
正に、アイドルとして再出発したふわりと、ふわりを世界一のアイドルにしたい循菜の想いが体現されていますね!
さらに、20328には数字2が二つあります。
このことから循菜とふわりの二人がプロジェクトラウストーンでのデビューを勝ち取るのではないかと考えられます。
数字の3が示すアセンデッドマスター(過去に地球上で存在していた偉人や聖人の高尚な魂)は、新条プロデューサーのことを指していると考えられます。
新条プロデューサーは元アイドルとしての経歴がありますからね。
数字の0の意味は主人公の名前「”循”菜」という風変わりな名前に関係がありそうです。
「循環」の「循」ですから、ループする=無限と捉えることができるでしょう。
つまり、物語の結末は「新条プロデューサーに見出された循菜とふわりが数々の障害を乗り越えて世界のトップアイドルとして長きにわたり大成功を収める」ということになります!
なぜ天羽会長はプロジェクトの共同運営を引き受けたのか?
新条プロデューサーが循菜を独断でプロジェクトにねじ込んだことでTAKAテレビ社長の北家と揉めます。
そこへ天羽会長がやってきて、新条が売れるというなら大目に見ると言いました。
問題はその後。

出典:原作:大鷹シン / 漫画:ホマレ『アイドラトリィ』第1巻p.81(週刊少年マガジン / 講談社)※電子書籍版
プロジェクトの共同運営を引き受けるための約束とはいったい?
これを現状わかっていることから考察していこうと思います!
まず天羽会長の発言から行動原理を読み解いていきましょう。主な発言は以下の通り。
- ハンバーガーは世界一売れているから世界一優れた食べ物なんだよ
- 一握りの金持ちが高い金を出して食べる料理に価値なんてない。全ての人が等しく金を出すものでなきゃ。
- 美味しいかどうかは関係ない。大事なのは大多数が継続して金を出すこと
- 君(新条)はあくまで商品を綺麗に見せる「包装紙」
これらの発言から行動原理は以下のように考えられます。
- 金持ちから普通の人までお金を出してくれるコンテンツを作りたい
- 元アイドルをプロデューサーに据えたのはプロジェクトラウストーンに注目を集めるため
一方、新条プロデューサーの発言は、
- (質より量でデビューさせて人気が出た子だけ使い倒す)やり方に辟易している
- モノさえあれば客が勝手に金を出してくれる時代は終わったのです
- 優れたアイドルになれるのは例外なく溢れんばかりの愛を持つ人です
「溢れんばかりの愛を持つ人に客はお金を出してくれる」という主張をしています。
つまり、二人とも儲けることをゴールとしているのは一致しているわけです。
その上で、プロジェクトの共同運営を引き受けるための約束を考えてみます。
結論から言えば、「新条プロデューサーが自由に運営する裁量を与える代わりに、プロジェクトラウストーンの収益のほとんどをTAKAテレビが独占する」という約束を交わしたのではないでしょうか?
そのように考えると、合点のいく説明ができます。
TAKAテレビの北家社長は、
- 質より量でデビューさせて人気が出た子だけ使い倒す。それがジャパニーズアイドル業界が出した最適解だ
- 君(新条)の仕事はオーディションを面白くすることじゃない。最大限の利益をあげることだよ
このように発言していて、考え方が凝り固まった人物であることがわかります。
自身のアイドル像にこだわりがあり、新しいやり方を探求したい新条プロデューサーにとって、北家社長は目の上のたんこぶです。
そこへ天羽会長がやってきて、「やり方はどうでもいいから儲かりさえすればいい」と両者を取り持ったのではないでしょうか。
そうなると、必然的に運営は新条プロデューサーに任せて、プロジェクトラウストーンで発生した収益のほとんどを独占するという約束を交わしたと結論付けることができます!
なぜ循菜はふわりが狂おしいほど好きなのか?
循菜はふわりの純粋さが大好きなのではないでしょうか。
妄想が結構入っているので原作者の意図とは異なる可能性があることを予めご了承ください。
最初に、筋金入りのふわりオタクである循菜の性格から考えてみましょう。
ストーリーが進んでも循菜のプライベートな友達は出てきていません。
単純に作中に書かれていないだけという可能性もありますが、ここでは友達は皆無だと仮定します。
その仮定に基づくと、循菜は学校で気の合う友達や異性が見つからないと考えられます。
循菜はふわりというあまり人気のないアイドルに推し活していることから、あまり流行ものに関心がないのかもしれません。
とすると、学校のクラスメイトと話が合わず一人で過ごすことが多いのではないでしょうか。
同級生が現れては消えていく流行に振り回されるところを斜に見ていました。
循菜は流行とは違う、もっと確か何かを探していました。
そんなときに、動画やテレビの中でふわりに出会ったのかもしれません。
以下のような笑顔が画面に映っていました。

出典:原作:大鷹シン / 漫画:ホマレ『アイドラトリィ』第2巻p.147(週刊少年マガジン / 講談社)※電子書籍版
ふわりの笑顔は他のどのアイドルとも違って、打算が一切ない純粋さを放っていました。
確かに、トーキョークラッシュの中ではリコが一番人気でした。
トークラのファンは明るさやかわいさだけではなくて、見えそうで見えない後ろ暗さや不完全さを心の奥底では求めていたのかもしれません。
そういう点では、ふわりはリコに譲るポイントでしょう。
しかし、循菜が求めていたのはパーフェクト。
どこからどう見ても明るさやかわいさしか出てこないアイドルを求めていました。
それがふわりでした。
ふわりが不人気なところも拍車をかけていたでしょう。
その他大勢にはわからないふわりの魅力を自分だけが理解できる優越感があったに違いありません。
そして、オーディションが進む中でふわりを選んだ自分の判断は間違いないと確信を深めていきます。
歌とダンスの審査で細工を仕掛けてふわりをランキング最下位まで落としても、インタビューでは腐ることなく堂々とトップアイドルになると宣言するふわり。
ミュージックビデオの撮影中にカメラドローンが落ちてくるハプニングに動揺せず、むしろレンズに向かって笑顔を見せるふわり。
正に完全無欠のアイドルです。
わたしたちの多くは、できすぎる人に憧れを抱くと同時に、近寄りがたさや冷たさを感じます。
循菜は、ふわりの完全無欠性を受け入れられる資質の持ち主ともいえるでしょう。
まとめますと、循菜がふわりを好きな理由は、
- ふわりがどんな状況でも笑顔を忘れない非の打ち所がないアイドルだから
- 循菜が完全無欠性を受け入れられる心の持ち主だから
の二点だといえます!
「循菜の計画」を雷斗にカメラに収めさせる理由とは?
循菜はふわりをなんとしても、プロジェクトラウストーンのオーディションに合格させるためにテレビ局内に協力者を作ることにしました。
そこで白羽の矢が立ったというより、抱き込んだのがADの酒寄雷斗でした。
雷斗が自らの立場を悪用して推し活相手ゆづはの個人情報を盗んでいたという弱みを握りました。
循菜は雷斗とゆづはの仲を取り持つ代わりに、計画の一部始終をカメラに収めることを要求しました。

出典:原作:大鷹シン / 漫画:ホマレ『アイドラトリィ』第1巻p.102(週刊少年マガジン / 講談社)※電子書籍版
では、循菜の計画とはいったいなんでしょうか?
もちろん、ふわりをアイドルとして大成させる計画であることに間違いはありません。
もっと具体的に、どんな狙いでどんなことを仕掛けていくのでしょうか?
結論から申し上げますと、
どんな障害でも乗り越えていくふわりの姿を世間に晒すことです!
第2巻までに循菜が仕掛けたことといえば、
- 歌とダンスの審査で細工を仕掛けてふわりをランキング最下位まで落とす
- ミュージックビデオの撮影中にふわりの近くにカメラドローンを落とす
と、あえてふわりを徹底的に貶めてきました。
その狙いはふわりを目立たせることに他なりませんでした。
ふわりは歌もダンスもうまいわけですから、正攻法でもうまくいきそうに思われます。
しかし、思い出してください。
ふわりがどんなにひたむきに活動していても不人気だったこと、所属していたトーキョークラッシュが解散になってしまったことを。
普通に活動しているだけでは同じ轍を踏むだけなんですね。
循菜としてはふわりの真面目さこそ、みんなに知ってほしかった。
その回答があえてハプニングに合わせることでした。
どんなハプニングに合わせても、アイドルらしい笑顔を忘れないところを世間に見せようとしたわけですね。
その試みは今のところ成功を収めています。実際に作中で、
- ファーストステージでランキング最下位になったふわりはインタビューで、絶対にトップアイドルになると宣言
- セカンドステージで自分の近くにカメラドローンが落ちてきた瞬間、最高の笑顔を見せてランキングを一気に19位まで上げた
循菜はふわりの魅力を最大限に引き出すためにこれからもハプニングを起こし続けるでしょう。
人は困難を乗り越える人を応援したくなります。
最終ステージ直前くらいに今までのふわりの歩みを世に出すのかもしれません。
そして、ふわりはどんなときも諦めなかった。そんなストーリーを提示してトップアイドルの椅子に座らせるのでしょう。
まとめ
これまでテレビ局と新条プロデューサーの思惑、循菜の計画について徹底的に考察してきました。
いずれにせよ全員にいえることは、売れるアイドルを作るということでした。
今後も、新条プロデューサーと循菜の双方の視点からアイドルのサクセスストーリーが描かれていくでしょう。
第3巻以降も要注目です!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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